artenarra講座2019(2期)3日目レポート
5月12日(日)@IID 世田谷ものづくり学校 Studio お天気/晴れ
今年度新しい講師としてダンサーの大西健太郎さんを迎えての表現講座の日でした。
自分がアートだなと思うことをみつける
まずは前回宿題に出されていた「自分がアートだなと思うことをみつける」の共有からスタートしました。
ペアになりお互いがみつけてきたアートについてシェアしていきます。スタジオは一気に活気づきました。
その後一人ずつ発表です。「アート」というキーワードを通してそれぞれの関心と視点に根付いた世界がシェアされました。
そのあと代表の竹丸が、社会彫刻と「アルテナラ」が社会にもたらす効果についての講義と、昨年訪れたレッジョナラの様子
やレッジョエミリア市について映像を見せながら説明をしました。レッジョナラのパフォーマンスを見ながら、それぞれの想
いが膨らんでいきます。
雑巾がけからスタート
竹丸のレクチャーのあとは、いよいよ大西さんの講座が始まりました。まずは大西さんのごあいさつ。素敵な先生にドキドキした空気。
「ダンスできるかな」「どういうダンスなんだろう」とワクワク状態のなか、「では最初に全員で雑巾がけをします。」爽やかな声が響きました。
「え?雑巾がけ?」とみなさんやや戸惑いながら雑巾がけがスタートしました。
でも数分後には大盛り上がりでいっせいに雑巾がけ。とっても楽しそう。
そして受講生同士も講師の大西さんも一気に距離が縮まりました。
ことばのない対話
雑巾がけのあとは「足ほぐし」を丁寧におこない、そのあと「すり足鬼ごっこ」です。
お能のような歩き方の鬼ごっこでみんな盛り上がります。
次に「ぶらぶら」
ひとりが横たわり、もうひとりが横たわった人の身体を動かしていきます。
最初はペアで、次は3人組で、動かした後にどう感じたかをお互いにシェアしていきます。
自分自身の発見、ひとの身体を通しての発見や、分からなさも体感しながら呼吸を合わせていきます。
ことばを使わず身体で対話していくプログラムが続いていきます。
次は「手の会話」
「コミュニケーションではなく、手に話させる」
「???」
ついつい頭で考えてしまいますが、まずはやってみます。
言葉を使わず手で会話した後で、どう感じていたかをグループでシェアしていきます。
手で会話していくうちに変化がおきた瞬間の動作も丁寧にシェアしました。
「お!」がつくる流れと場
手の会話が続きます。
今度はみんな輪になった中で、手の会話で「出会い」をしていきます。
周りで見ている側は心が揺さぶられたときに「お」を発します。
一気に「場」が形成されていきます。最初2人から始まった手の会話は、周りの「お!」「お~!」「ぅおっ!」と言う掛け声でどんどん流れが変わっていき、共鳴するかのように、周りで見ていた人たちも輪の中のダンスに加わって人数が増えていきました。
あっという間に3時間の講座が終了しました。
最後は今日体感したことをみんなでシェアします。
自分自身への気づき、「場」に対する捉え方、自分と他者と場と表現について、みなさんそれぞれに深い気づきがあったようです。
物語りは言葉のないところから、「身体で始まる」「場で始まる」
以上、3日目レポートでした。(written by いがちゃん)