artenarra講座2019(2期)4日目レポート

artenarra講座2019(2期)4日目レポート
5月25日(日)@IID世田谷ものづくり学校 Studio お天気/晴れ

今年度新しく講師で来てくれたスペシャル講師の二人目はたなちゃんこと棚川寛子さんの講座です。
棚川さんは、宮城聰さんが芸術監督をつとめる静岡芸術劇場(SPAC)の音楽監督です。
それだけでなく市民や子どもを対象としたワークショップや作品製作も精力的に行っています。

さて、なにが始まるのかな?

参加者を会場で待ち受けていた棚川さん(以下たなちゃん)とアシスタントのタカちゃんは、初回に参加者が書いた他己紹介のプリントを見ています。
そして徐々に集まり始めた参加者に「こんにちは!」と声をかけます。

好きな絵本を使って自己紹介!?

たなちゃんの自己紹介は、「舞台音楽家ではあるけども、音楽は譜面を読めなくてもできるってことを伝えたい。音楽は数学です!」という衝撃の発言!?から始まりました。

「さて、みなさん家にある好きな絵本を持ってきてくださったのを紹介しつつ自己紹介をしていきましょう、まず最初に私が持ってきた本は…」

あっという間にたなちゃんワールドに参加者がひきこまれていくのを感じます。
絵本は「100万回生きた猫」や「手ぶくろを買いに」のようなベストセラー名作から新しいものまで、字が多い本から絵が多い本まで、さまざまです。
参加者それぞれが話す、なぜこの本を選んだか、がそのまま本人の個性を表しています。

ここでたなちゃんから「私が舞台音楽を作るときは台本が譜面だと思っています。
明るいか暗いか、温かいか冷たいか、台本から汲み取って音楽をつけていきます。
絵本は実際に絵があるのでやりやすいです。
今絵本を紹介してくれたみなさんそれぞれの絵本との関係性、どんなに近い人でも分かり合えないことはあるけど、シェアすることはできる。
そういう意味では今もう皆さんがすでに関係性ができている感じがあってすごく良いと思います。」という話がありました。

 

え? カルタは想像力勝負?

さて次はカルタ取り。でも普通のカルタではなく、漫画の一コマが札に書いてあります。
そして吹き出しが空欄になってます。あれ?読札と取り札のどちらも吹き出しは空欄です。
ああ、これすごいです。読札を読む人は吹き出しになんと言葉が入るか、想像して読むのです。
そして取り手はその言葉がぴったりくる吹き出しを探す。つまり正解はないんです。
今読んでる?言葉を発してる人はたくさんの札の中のどの人の気持ちになっているのか探るのです。これはもう大変な盛り上がり!

 


こうしてお互いの想像力を鍛えながら、次は別のカードを使います。
絵だけ描いてある小さなカードを5枚選んで、絵に沿ったお話を作るのです。
最初はたなちゃんタカちゃんが見本を見せてくれて、次は自分たちでやってみます。
二つのグループに分かれて、カードを選び皆で話し合いがはじまります。

最初はバラバラだった意見もやがてひとつにまとまってきて見事にオリジナリティ溢れるお話が出来上がりました。

 

音楽と数学の密接な関係

さて残り時間も少なくなってきました。たなちゃんからここまでのまとめと最後のワークです。「音楽でもお芝居でもやってる作業は一緒で、『このお話は何色だろう?朝なのか?夜なのか?』イメージします。時は夜明け、ブルー八割、だったらテンポは八割ゆっくり二割早く、八割マイナーコード、二割明るい音を入れてみよう、という風に考えます。最初の絵本の紹介でも『余白』という言葉が出ましたが、余白を感じることが重要です。で、音楽は数学です」とホワイトボードに何やら数字をかきつけていきます。

「音楽は数学ですから、ここからここまでの皆さんはこの3・3・4の頭で手を叩いてください。こっちの皆さんは2・2・4・2の頭で手を叩きましょう」

さっそく皆でやってみましょう!お!なんと!音楽になっているじゃないですか!
えーもっとやりたい!という気持ちを残しつつ、たなちゃんの講座は終了しました。

たなちゃんは、7月28日のイベントには静岡からパフォーマーを連れて来て、皆さんにも演し物を見せてくださるそうです。
どうぞお楽しみに!そして今日は本当にありがとうございました。

以上、4日目レポートでした。(written by やすよん)

 

投稿者について

team artenarra

レッジョ・エミリア、レッジョ・ナラの理念に共感し、日本での読み語り・総合芸術のイベント『artenarra』を開催するプロジェクトチームです。

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