artenarra講座2019(2期)5日目レポート

artenarra講座2019(2期)5日目レポート
6月2日(日)@IID世田谷ものづくり学校 Studio お天気/くもり

5月は2人のゲスト講師の方にお越しいただいたアルテナラ講座。
私が受講生の皆さんと最後にお会いしたのは、2回目の講座だったのですが、
久しぶりにお会いすると、それぞれメンバー同士が以前より溶け込んでる様子が伺えて、
「これも3回目、4回目の講座の賜物かなぁ…」なんて思いました。

さぁ、今日の講師は久しぶりの山田宏平さんです。

先ずはお馴染みの「名前呼び」。
名前を呼ばれた人は、自分の名前を言ってから次は誰かの名前を呼びます。

続いて、その名前を呼ぶルートを1つ増やし、2つのルートで名前を呼び合います。
いつ呼ばれるか分からないし、同時に呼ばれる事もあるし「ぼーっと」してられないから大変です。
ついつい、次の人の名前を焦って呼んでしまいがちですが、大切なのは、「名前」という言葉を相手に届けること。
これは「語り」にも言えることですし、きっと皆さん日常生活のコミュニケーションで、自然とやってることだったりしますよね。

 

「鬼ごっこ」「ダルマさんがころんだ」

さてさて続きましては懐かしい遊びが登場です。

【鬼ごっこ】

先ずはノーマルの鬼ごっこを「3割本気」くらいでやります。
でも、狭い室内に人数も多いのですぐにつかまってしまいます。
ここで、「なるべく逃げずにつかまらないルール」を投入!
もし鬼につかまりそうになったら誰かの名前を呼びます。
すると、その瞬間に今度は名前を呼ばれた人が鬼になってしまう!
さっきまで隣にいた仲間が、急にゾンビになってる!…そんな感じです。

写真を見ても分かるように、凄い躍動感!
皆さんも自然と声が出てしまう。
大人になると、なかなかこんな風に遊びながら極限状態になる事ってないですよね。

この後、宏平さんからの解説では「この時の体の状態は人前に立ったりパフォーマンスする時の状態ににてる」との事でした。

コントロールが効かない状況では、体の癖が浮き彫りになるそうなんです。
例えば、これを「NYの天才バスケット少年がパスを回すくらいの脱力感」でできたら、
また違った面白みが見えて来そうですね。

そして次は誰もが一度は経験したことがあるであろう【だるまさんがころんだ】。
トップバッターで「だるまさんがころんだ」を言う役になった宏平さんもビックリするほど、皆さん隙がない!

このゲームは先程の【鬼ごっこ】とは対照的に、コントロールをする面白さがあります。
と、そこでまたここにルールを追加。
一つは決められた回数以内に壁の人にタッチできなかったらOUT。
それともう一つは、3回目以内に決められた所まで全員が到達してないとOUT。
この2つを追加する事で、先程のコントロール出来てる状態から、ちょっと本気を出さない
といけなくなる。力を発揮するハメになるのです。

アシスタントとしてこれを見てた感想は、ルールが追加された後の方が断然面白かったです。
たとえ結果がOUTでも、一連の動作からみんなの意識や熱量が伝わってきて見応えがありました。

 

 

ブレスに込められた意図

後半は実際にテキストを使ってのワークです。
題材は 『ぼくにげちゃうよ』(絵本)『十二夜』(シェイクスピア)
先ずは2人組で『ぼくにげちゃうよ』を読み合います。

ここでは相手がつくる流れに乗ってみる事を意識していきます。
そして、次にグループにわかれて『十二夜』を一人の人が語り手となり、
他のメンバーに向けて読んでいきます。

皆さんそれぞれ思い思いの読み方をしてます。
と、そこにまたまたルールの追加で、息継ぎの出来るポイントを指定していきます。
そのポイントとは「。」「!」「?」がある箇所。

…す、少ない!
これは、非常にブレスできるポイントが少ないです!
でも、決して意地悪をしてるわけではありません。
これには大切な理由があるんです。

それは、この2つ。
「一つの呼吸の間には一つの思考がある」
「ブレスをする度に思考が変化する」
と、言うこと。
…しかしこれはあくまでひとつのガイドライン。
これらをもとに「語り」を練習をしていきます。

「語りかける」…とは

皆さんそれぞれのペースで練習をした後はいよいよ「語り」に踏み込んでいきます。
今回は「語り」を「語りかける」という糸口からアプローチ。
「語りかける」とき、そこには対象者が存在しますよね。

つぎのワークでは、語り手と対象者に分かれます。
そして、対象者は「自分に語られてない」と感じたら聞かなくていい(その場を離れてしまっていい)ことにします。

これを意識的に行うのは感覚的でなおかつテクニカルな内容です。
多分とっても高度なことをやってます。でもこのワークは特別な技術がないと出来ないのではなく、むしろ、いつも誰もが人との関わりの中で、無意識に当たり前にやってることなのではないかな…と思います。

かと言って、日常ではセリフではなく自分の言葉で喋るし、目の前の人は言葉が届いてなくてもわざわざ席を立つこともしない…。
だから、なんとなく会話が成立してように見えるけど、本当に繋がってるのかは謎…。

その点、このワークでは語り手は対象者に向けて「届ける」ことにフォーカスして、
対象者は自分に「届いてるか」を「響いてるか」を確かめるために、自分の感覚にも耳をすませる。
なので、このワークで「どうしたらいいだろ?」「どうやったら届くだろ?」「息継ぎはどうしよう?」「何が正解だろ?」「語るってなんだろ?」って考えが出るとしたら、それは本気で『語る』に向き合ってる証拠ではないでしょうか。

1期生として講座に参加してた私は、このワークをみて「うらやましい!」と思って見ていました。
さぁ、次回はいよいよ折り返しです。
これまで費やしてきた時間がどんどん形になって行くのが楽しみです。

(written by アイン)

 

 

 

 

 

 

 

投稿者について

team artenarra

レッジョ・エミリア、レッジョ・ナラの理念に共感し、日本での読み語り・総合芸術のイベント『artenarra』を開催するプロジェクトチームです。

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