【実習1・パフォーマンスづくりの実践と考察】
3月5日(土)@IID世田谷ものづくり学校 2A教室
講座6日目です。講座は発表も含めて全12回なのでちょうど折返しですね。講座が始まった頃は寒くて寒くて、カイロをどう貼るかが話題になった回もありましたが、すっかり春めいてきました。IIDから見えるグラウンドの土埃も、その中で活発に動く少年野球の子どもたちもまぶしいです。
さて、本日は、#3日目以来の山田宏平さんの講座です。最初にアルテナラ体操(これもすっかり定着しました)をして始めます。


宏平さん「今日は2A教室なので皆さん机に向かって書くことから始めましょう。最初は数字を書きます、まずは…」宏平さんの言葉に受講生がそれぞれ書いた数字のなんとユニークなこと!「好きな数字」の捉え方もいろいろで、う〜〜んと悩んで円周率を書き出す人もいれば、同じ数字をグラフィカルに書き続ける人も。
その後は、数字を書く様子を体で再現したり、数字を体で表したり。


次は全員で輪になって座って「雨の音を言ってみる」です。どんな雨?小雨?春雨?通り雨?ゲリラ豪雨?最初はポツッ、ポツッ、と来て、パタパタパタ、ザーザー、ゴロゴロガッシャーン(雷かな?)。3〜4人のグループに分かれて、話し合って、いろいろな声を出しながら雨の様子を表しました。

ここで#4日目と#5日目にどんなことをやったか発表タイムです。
受講生は、宏平さんに伝わるように、「石井先生のワークで作ったそれぞれのグループの話が面白かった。キャラ設定から入ったり、最初に物語を作るところから始めたり、音から入ったグループもあった、音は大事だなーと思った…」「直井先生のインプロでは高い声や低い声を出したり、二人1組で森に行ったりピラミッドに入ったり…役割があるとやりやすいことがわかった」それぞれが楽しみながら、確実に何かを掴んでいっている様子を話しました。

いよいよ本日メインのワークです。まずはグループ分け。
今までのワークを通してこのメンバーなら絶対面白い発表ができるはず、と運営側が決めた3つの4人組グループを発表しました。このグループは来月のイベントの発表も行う大事なグループです。宏平さんとスタッフで、4月24日のイベントに向けて読み語りの題材となるお話をいくつかセレクトしていました。その一部をグループで読んで発表してみようとなりました。
最初は4人組をさらに二人ずつに分けて、お話の中でもオノマトペが入っていたり、物語が大きく動く部分(これもスタッフがあらかじめ付箋を貼っておきました)を黙読して、次に声に出して読んで、動きをつけたり…。
みんなすごいです!「10分後に発表してください」と言う宏平さんの言葉にびくともせずに、活発に動いています。




そして発表!これはもう石井先生の講座の「演じる側が楽しむことも大切」の教えが見事に生きていました。私は、それぞれの解釈の豊かさにもびっくり!ほぼ動かずに、しっとりと語ることに注力して効果音に凝る二人組や、大きく体を使ってダイナミックにお話世界を表現する二人組。手近にあるものを小道具に使っている人もいました。発表の後はお互いの良かったところを話しあい、続いて4人組で別のお話にチャレンジです。
役を決めて、どんなふうに動くか、グループのみんなで考えながら、どんどんシーンを作っていきます。「直井先生のインプロ講座で、突然ごんぎつねの村を作ってください、と言われた時に、何だかわからないけど、とりあえず寝転んでみたら、だれかが兵十のお母さん役だと思って拝むポーズをしてくれてー、やったもん勝ちですね!」と言った人がいました。「誰かがなんとかしてくれる」と言う信頼が、メンバーそれぞれをどんどん開放していっているようです。良いなぁ良い流れだなぁ。

折しも、講座の会場でありイベントの会場となるIID世田谷ものづくり学校は、5月31日をもって閉館するニュースが流れてきました。4月24日はIID世田谷ものづくり学校の最後のイベントになるかも知れません。
次回は4月24日のイベント当日に発表するお話が決まり、グループでの作り込みにさらにさらに力が入って行くことでしょう。後半戦もしまって行こう〜!!

そして4月24日たくさんの人に来てもらって、アルテナラを知ってもらい、みんなが心豊かに暮らせる世の中を目指して行けますように!